一番期待するのがタッチパネルが搭載され、「フォーカスエリア選択」や「タッチショット」ができるようになったことです。
フォーカス ポイントを変更するには、『X-T10』では十字キー(セレクターボタン)を何度も押さなくてはなりませんでしたが、『X-T20』では背面液晶をタッチするだけで済むでしょう。
他に強化された主な点は次の通りです。
後継機種が発売されると『X-T10』は在庫処分品となり価格が下がります。まもなく中古品も安くなります。
安価なカメラ ボディにして、価格差分レンズを買う、というのもお勧めです。
「自分は何を必要としているか?」を整理すると、『X-T20』がオーバースペックで『X-T10』で良いや、という人もいると思います。
富士フイルムのミラーレスの特長は次のとおりです。
なお、インターフェイスは独特な点もありますが、慣れると使いやすいと感じています。
富士フイルムは、明るい交換レンズがたくさんあります。
下の写真は絞りを開放のF1.4に設定して、一番ボケるようにしています(F値を変えればボケ度合いを減らせます)。
使ったのは『XF23mmF1.4R』という単焦点レンズで、カメラ ボディは前モデルの『X-T10』です。
上の作品はRAWデータをLightroomで編集/現像しています。
撮像素子がフルサイズの他社製品なら、同じ画角でもっとボケますが、レンズが大きく重くなり、価格が3倍くらいになります。
前モデル『X-T10』と『XF23mmF1.4R』で撮って驚いたのが精細さ、解像感です。
一般的にズームできない単焦点レンズの方が綺麗に写りますが、それでもすごいと感じました。
カメラ ボディがローパスレスというのも奏功してるのかもしれません。
少しJPEG圧縮しています。
富士フイルムのレンズ交換式カメラは、撮像素子が“APS-C”です。
そのため、一回り大きい“フルサイズ”のレンズ(同等のF値と焦点距離)と比べると、小型・軽量・安価です。
もちろん“フルサイズ”のメリットはありますが、私の場合は持ち歩くことが多いので“APS-C”の軽さを取りました。
カメラ ボディ(本体)も一眼レフに比べて、小さく軽くバッテリーやSDカードを含めて約383gです。
これだけの機能があってこの重量は驚きです。軽いレンズをつければ600gくらいに収まります。
ファインダーはミラーレスなので、電子式(EVF)になります。
『X-T20』は電子ファインダーがあり、撮影現場で好みの色合いに調整しやすいです(背面液晶は日差しで見づらいことがある)。
JPEG画像を“そのまま”または“少し編集するだけ”で、満足な写真になることが大半です。
なかにはRAW現像でないと思いの画にならないこともありますが、トータルで現像時間が減りました。